こちらでは、一般的な無垢素材フローリングの施工要領をご紹介していきます。
リフォーム向けフローリング・直張りフローリング・SPCフローリングは施工方法が異なるため、各商品に同梱されている施工要領をご確認ください。
1.施工前に確認
保管方法について
- 天然の無垢素材のフローリングは、空気中や床下からの湿度の影響を受けやすく、木材が有する水分の吸排作用によって膨張・収縮する特性を持っています。 湿気は反り等の原因となりますので、保管場所には十分注意してください。
- 施工前 (1 週間程度 ) には開梱し、現場の温度・湿度になじませることをおすすめします。
ただし、針葉樹フローリング、桐フローリングは、開梱後長時間放置すると反り・曲がり、表面割れなどが発生する恐れがありますのでご留意ください。
(三層フローリング、複合フローリングは、開梱後そのまま施工いただけます。) - 保管する際は、歪みを防ぐために平らな場所で保管しましょう。

注意事項
- ・内装用のフローリングは外装には使用しないでください。
- ・床暖房には床暖房対応商品をご使用ください。
(※床暖房対応商品でも一定の収縮や膨張は生じます。) - ・フローリングの施工は、壁や窓の施工が終わり、雨風等の外部からの影響を受けない状態になってから行ってください。
- ・十分に換気して風通しを良くしてください。
(※床下に湿気がこもると、施工後に反り・曲がり、突き上げ、床鳴りなどが発生する恐れがあります。) - 下地の状態の確認(モルタル下地の場合)
- ・床下のモルタルは含水率が10%以下になるまで乾燥させてください。
- ・モルタルの浮きや亀裂がないこと、表面にほこりなどがないことを確認しましょう。

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【注意】フローリングの接続部分と下地合板の接続部分が重ならないように張りましょう。下地の不陸や段差は、フローリング表面の段差、突上げの原因になります。 ▲目次へ戻る
【注意】養生シートを固定する際、養生テープを直接フローリングに貼らないでください。2.下地施工
(1)湿気を確認します
まず、床下と下地合板が湿気を含んでいないことを十分に確認します。
(2)大引きと根太を施工します
大引きは90mm角以上(根太なし工法の場合は105mm角以上)、根太は45mm角以上の乾燥材を使用し、プレーナーで平滑に仕上げます。
大引き間隔は1,000mmまたは3尺(910mm)、根太は1尺(303mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。
(3)防湿シートを敷きます
後に張る合板の下に敷き込みます。防湿シートは0.1mm以上のものをご用意ください。
(4)下地に合板の捨て貼りをします
合板は12mm以上(根太なし工法の場合は24mm以上)の耐水合板を使用してください。その際、合板の含水率が正常であることを確認してください。
また、一度濡れた合板は使用しないでください。
3.仮並べ
全体の品質を確認します
天然木を使用しているため、色合いや節が一枚一枚異なるため、気になる節や色が入った材料は、目立たない場所に貼る等の工夫が必要です。
見た目を美しくするためにも、張り込み前に割り付けを行うとより一層自然な感じで仕上がりがよくなります。張り方を決め割り付けをします
ケースにより長さの組み合わせが異なる商品は、乱張りをおすすめします。
4.張り込み
できる限り、フローリングと根太が直交するように張り、長手方向の接続部分は根太上に来るようにしましょう。接着剤とフローリング用ステープルを用意します
F☆☆☆☆認定の床暖房対応1液型ウレタン樹脂系接着剤または床暖房対応1液型変成シリコーン樹脂系接着剤を使用してください。
接着剤を塗布していきます
さね部分に接着剤が付着してしまうと、幅方向に固定されたフローリング材が一体となり、大きな隙間を生じる事があります。
エンドマッチの雌ざねの下端にも接着剤を塗布してください。
スペーサーを利用ながら張り込んでいきます
雄ざね側を手前にして壁に向かって右隅から張り始めます。このとき壁際からは5~10mm程度のすき間を設けて張りましょう。壁際はサイズ合わせて切断します。
※広いホールなどに施工する場合は、できる限り多く隙間を設けてください。
※スペーサーはすぐに抜き取らず、接着剤の乾燥後に抜き取ります。
さねを差し込みステープルを打っていきます
位置・角度を注意しながらステープルを打っていきます
壁際のすき間を処理します
幅木またはコーキングで 壁際のすき間を隠し仕上げます。
5.養生
さらに、その上に段ボールや合板などの養生ボードを隙間なく敷いて、十分に養生してください。