無垢フローリング施工要領

無垢素材商品のため、空気中や床下からの湿度の影響を受け、木材が有する水分の吸排作用によって膨張・収縮する特性を持っています。
施工の際には、下記の施工要領をお守りください。
(リフォームフローリング、直貼りフローリング、SPCフローリングは、商品に同梱の施工要領をお読みください。)
1.施工前に確認
- 内装用ですので、外装には使用しないでください。
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床暖房には床暖房対応商品をご使用ください。
ただし、床暖房対応商品でも一定の収縮・膨張は生じます。 -
床下のコンクリートは含水率が10%以下になるまで乾燥させてください。
換気口は十分に設置して、風通しを良くしてください。
床下に湿気がこもると、施工後に反り・曲がり、突き上げ、床鳴りなどが発生する恐れがあります。 - 雨風が吹き込むことのないよう、サッシなど開口部の取り付け後にフローリングを張ってください。
2.下地施工
床下と下地合板が湿気を含んでいないことを十分に確認してください。

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大引きは90mm角以上(根太なし工法の場合は105mm角以上)、根太は45mm角以上の乾燥材を使用し、プレーナーで平滑に仕上げてください。
大引き間隔は1,000mmまたは3尺(910mm)、根太は1尺(303mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。 - 0.1mm以上の防湿シートを合板の下に敷き込んでください。
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下地に合板の捨て貼りをしてください。
合板は12mm以上(根太なし工法の場合は24mm以上)の耐水合板を使用してください。
その際、合板の含水率が正常であることを確認してください。また、一度濡れた合板は使用しないでください。
3.仮並べ
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開梱した状態で放置し、施工現場の環境に十分なじませてから貼ってください。
ただし、針葉樹フローリング、桐フローリングは、開梱後長時間放置すると反り・曲がり、表面割れなどが発生する恐れがありますのでご留意ください。
三層フローリング、複合フローリングは、開梱後そのまま施工いただけます。 - 無垢素材商品ですので、施工時に一定程度のハネ品が出ます。あらかじめご了承ください。
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色合いや木柄などが一枚一枚異なります。張り始める前に仮並べをし、色や柄のバランスをとって全体の品質を確認いただいた上で張ってください。
極端に色や柄などがおかしいもの、その他商品に関してお気づきの点があれば、必ず張る前にご相談ください。
施工後の返品・交換には応じかねます。
4.張り込み
- フローリングの接続部分と下地合板の接続部分が重ならないように張ってください。
- できる限り、フローリングと根太が直交するように張り、長手方向の接続部分は根太上に来るようにしてください。
- 乱尺フローリング、三層フローリング、複合フローリングは、長さの組み合わせがケースにより異なるため乱張りをおすすめします。
- 接着剤とフローリング用ステープルを併用してください。
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接着剤はF☆☆☆☆認定の1液型ウレタン樹脂系または1液型変性シリコーン樹脂系接着剤を使用してください。
(床暖房対応フローリングは、F☆☆☆☆認定の1液型ウレタン樹脂系接着剤または床暖房対応1液型変成シリコーン樹脂系接着剤を使用してください)
それ以外の接着剤は床鳴りの原因となるため使用しないでください。 -
サネやその近接部には接着剤を使用しないでください。
(三層フローリング、複合フローリングの床暖房施工時に限り、エンドマッチのメスザネの下端にも接着剤を塗布してください。) -
広葉樹フローリングは、サネを強く叩き込むと、施工後の反り・曲がり、突き上げ、表面割れなどの原因となります。
商品に同梱の「スペーサー」を必ず使用し、フローリングどうしの間に隙間を設けてください。また、壁際は5~10mm程度あけてください。 - 三層フローリング、複合フローリング、幅60mm以下のフローリング、実が斜め形状の床暖房対応フローリングは、「スペーサー」を使う必要はありませんが多少緩めに張り込み、壁際は5~10mm程度あけてください。
- 広いホールなどに施工する場合は、できる限り多く隙間を設けてください。
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針葉樹フローリング(床暖房対応フローリングを除く)、桐フローリングは、フローリングどうし隙間を設けず張り込んでください。
また、壁際に隙間を設ける必要はありません。




5.養生

- 養生前にちり、ほこりをきれいに取り除いてください。
- 養生テープを直接フローリングに貼ると、木地が破損したり、養生テープの接着成分とフローリングの塗料の成分が一体化して塗膜が剥離することがあります。
養生テープを直接フローリングに貼らないでください。(弱粘性の養生テープも使用しないでください。)